<センター長ブログ「萩市“はぎビズ”の5周年記念セミナーに参加しました」>
2025.06.02センター長ブログ
センター長の三嶋です。
先日、山口県の萩市ビジネスチャレンジサポートセンターはぎビズの5周年記念セミナーと研修会にお伺いしました。
はぎビズはHi-Bizと同時期(2020年2月)に開設された支援拠点で、地域も近いことからイベントや研修会の共催なども行ってきました。
はぎビズは、重要伝統的建築物群保存地区、いわゆる『伝建地区』の中に立地する、全国でも稀有な支援拠点です。
その立地ならではの取り組みも多く、今回のセミナーも「伝建地区の空き家活用×地域活性の未来」をテーマとしていました。
京都市・金沢市と並ぶ全国トップの4つの伝建地区を持つ萩市、
その一つの浜崎地区に立地するはぎビズをハブとして展開されている動きをご説明いただきました。
東広島市の伝建地区といえば、日本の20世紀遺産20選にも選定されている「西条の酒造施設群」があります。
また、町並みを資産として保存し、未来へ継承しようとする動きは、高屋町白市や安芸津町三津などにも見られます。
Hi-Bizでそういった事業者さまのお話を聞くことも多いこともあり、大変興味深く拝聴しました。
国指定史跡であり、圧巻の構造物といえる御船倉が、今回の講演会の会場でした。
浜崎地区には、古民家を改装した一棟貸しの宿やフレンチレストラン、名物「しそわかめ」を扱うお店やかまぼこ屋さんなど、
港町と商家町の風情にあふれた魅力が多くあります。
そして、それらが、地元に長く暮らしてきた方々と、萩・浜崎の魅力に惹かれて市外・県外から集まってきた人々とが手を携え、
大切に育んでできたことがよく伝わってきました。
個人的には、城下町や武家町のある堀内地区、同じく武家町の平安古地区、更には参勤交代の宿場町だった佐々並市なども見て回りました。
どの町にも「町並みを守り、より美しく保存する」ための住まう皆さんの努力があります。
私の東広島市の第一印象は、新幹線の車窓から見えた田園風景と赤い瓦屋根の日本家屋でした。
これも、誰に言われるでもなく住民の皆さんが守り続けてきたまちの景観であり、今後も大切に継承していきたい取り組みだと感じます。
午後からBizモデルの創始者である小出さんと各地の支援拠点から集まった相談員の研修会がありました。
小出さんが萩市の事業者さまの相談対応をされ、それについて参加者でディスカッションを行いました。
小出さんの切り出す質問などを受け、セールスポイントや打ち出しを意見交換していると、パッと小出さんからオンリーワンの提案が出ます。
このあたりの知恵の練り込みや瞬発力は、小出さんが今も現役の中小企業支援家だからこそのもので、
毎度のことながら唸らされます(し、時になぜ同じようにできないか、と絶望もしますが…)。
他の支援拠点やそのセンター長等相談員の取り組みを聞くに及び、Hi-Bizでも更に成果を上げなければならないと強い刺激をもらいます。
東広島市の皆さんと様々なチャレンジに取り組み、それを支えられるよう尽力してまいります。
